ギターの弦|毎回緩める?そのままにする?←どちらも正解です。
皆さんこんにちは。
今回は教室でも質問の多い、「ギターを弾かないときに、弦を緩めておくかどうか?」についてお話したいと思います。
緩めたらいいのか?そのままにしたらいいのか?どちらか一つの正解を追い求めがちですが、結論を言ってしまうとどちらも正解ではないかと思っています。
それはなぜなのか?私なりの考え方をご説明したいと思います。
♦問題はネックが曲がるのかどうか?
ギターの弦を緩めた方がいいのかどうか悩んでいる方が気にしているポイントは、ネックが曲がってしまうかどうか?だと思います。
最終的にネックがどうなるか?を決定づける要因は主に次の3つかと思います。
1.弦のテンション
2.木の状態
3.トラスロットの利き具合
1.弦のテンション
弦にはテンション(張りの強さ)があります。それは弦の材質や太さによって変わってきます。
テンションは低いもので30kg台から、高いものは70~80kg台のものまであります。
どの弦を張るか?でネックにかかる負荷がこれだけ変わってくるので、当然ネックが曲がるかどうか?に大きく関わってきます。
2.木の状態
指板やネックの木の状態によってもネックの曲がりやすさは変わってきます。
使用されている木の種類やグレードによって、木の固さはことなりますし、梅雨時期で湿気を多く吸っている。冬場でよく乾燥している。などの木の収縮によってもネックが反ることがあります。ギターを置いている室内環境によっても細かく変わってきます。
3.トラスロットの利き具体
ネックの反りを修正する為にトラスロットというものが付いています。
順反りのものを直す方向の力。逆反りのものを直す方向の力。をそれぞれ加えることが出来ます。
例えば、テンション強い弦を張ってネックが曲がらない様な調整していたトラスロットの状態のままで、テンションの低い弦を張るとトラスロットの力によりネックが曲がってきてしまう場合もあります。
といったように、ネックが曲がってしまう要因は1つだけではありません。ギターの状態・使う弦の種類によって弦を緩めるかどうか?を決定する必要があります。
といっても、木の固さを測定するなんてことは出来ませんし、その木が弦のテンションによってどれだけの影響を受けるか?なんて細かく数値を出している方は殆どいないのかと思います。
結局のところ重要なのは、しっかりと自分のギターを観察する!ということです。
そのギターと弦の組み合わせではどうしたらいいのか?ということが判断できるまでは、ギターを弾くときに毎回ネックの状態を見てもいいですし、それでは判断が付きにくい方は毎回写真にとって見比べても良いかと思います。
その上で、どうしてもネックが順反りするということであれば、弦を緩めて管理しても良いですし、逆ぞりしていってしまうということだったらトラスロットを調整しても良いですし、色々な正解があるのかと思います。
そんな様にして、自分だけの管理方法を見つけてみてください!
では今回はここまで。
また次回よろしくお願いします。
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