query_builder 2022/03/04
ギター
サイレントギター とは

【プロが解説‼】サイレントギターってどんなの?


ギターは近年自宅で出来る趣味としてとても人気です。

当教室でもギター人口の増加を肌で感じています。

ですが一般家庭では「騒音問題」がつきまとい、多くの生徒さんの悩みの種にもなってしまっています。


サイレントギターは、そんな騒音問題を解決しようとしている生徒さんから質問されることが良くあります。


今回は

サイレントギターについてのよくある質問

実際にサイレントギターを使用していた、私の実体験

生徒さんが実践している騒音対策

を解説したいと思います。





質問1

サイレントギターの音量はどのくらい?



サイレントギターを使用する最大の目的は「静かに練習をする為」ということだと思います。


じゃあどのくらい静かな音量なの?


ということですが、サイレントギターの中でも断トツの人気を誇るSLGシリーズを発売しているYAMAHAによるとYAMAHAサイレントギターの『周りに聞こえる音量は、一般的なギターの10~20%』とのことです。


要するに10分の1程度ということだと思います。



そんなこと言われても、どのくらい違うのかが分からない!

という人は次のような実験をしてみましょう。


「テレビやパソコンで適当な音を流し、そこから10分の1程度のところまで音量を下げてみましょう。」

 ・パソコンの音量が100だったら10まで下げる。

 ・テレビの音量が30だったら3まで下げる。

音量が10分の1になるイメージがつきませんか?


スマホでもできるかも知れませんが、数値がないからちょっとわかりにくいかもしれないので、厳密に差を感じたい人はテレビやパソコンでどうぞ!




質問2

サイレントギターって音が全くしないんじゃないの?



先ほど音量については説明しましたが、それを聞くと「えっ、サイレントギターって全く音がしないのかと思ってた。」と驚く方がいらっしゃいます。



「騒音問題」を解決しようと考えている方にとっては少しでも音がしてしまうと、心配になってしまう方も多いのかと思います。


ですがその心配は無用です!その訳は後半で私の実体験を元に説明しますね!



サイレントギターは音が全く出ない訳ではありません。


ギターという楽器はそのパーツ全てで音が響いています。


その中でも最も音が響いているのがトップ材・バック材・サイド材に分かれているボディの部分です。

いわゆるギターを弾くときに抱えている、一番面積の大きい木の部分です。


サイレントギターは、ギターを演奏するのに最低限必要な枠だけを残し、ボディの部分を取り払ってしまったギターということになります。


ですが先ほども説明した通り、ギターはパーツ全てで音が響いているので、サイレントギターのヘッドや、指板などでも音が響いているということです。

その為サイレントギターといえど、少しは音がする。という作りになっています。


更にもう一つ言ってしまうと、「全く音がしないギター」というのがあったとすると、それで練習すると、高確率でギターが下手になってしまうことでしょう。

ギターが下手になってしまう。についてはまた今度解説させて頂きたいと思います。



質問3

サイレントギターの弦は特別なモノ?




ギターの弦には色々な種類があります。


金属の弦(スチール弦)は一般的なエレキギターやアコースティックギターに。

ナイロンの弦はクラシックギターやガットギターと呼ばれるようなギターに。


太さや種類も様々で、皆さん自分の好みに合わせて弦を選んでいるのかと思います。


サイレントギターに使う弦は通常のギターに使う弦と同じ弦でOKです!



ですが、気を付けないといけないことが1つだけあります。


通常のギターに弦を張るときも同じですが、スチール弦(金属の弦)が張ってあるギターにはスチール弦しか使えません。また、ナイロン弦が張ってあるギターにはナイロン弦しか張れません。


ギターに弦を張る際に気を付けるのはこのポイントです。



スチール弦(金属の弦)とナイロン弦は、太さや強度、弦の張り方がことなります。


一般的なエレキギターやアコースティックギターにはスチール弦。クラシックギターやガットギターにはナイロン弦しか張ることが出来ません。


サイレントギターにはそれぞれアコースティックギターモデルクラシックギターモデルというものがあるので、使用する弦に合わせて本体を購入しましょう!


この3つの質問がサイレントギターの購入を考えている人によくある質問です。



他の特徴



せっかくなのでサイレントギターの特徴を他にも挙げてみましょう!

(この特徴は最新のYAMAHAサイレントギターSLG200Sに搭載されているものです。)



ヘッドホンでもアンプでも音が出せます。

 サイレントギターですが、ヘッドホンを繋いでしっかりした音で練習をしたり、アンプにつないでライブをすることも可能。


SRTパワードピックアップシステム

 アンプにさして自然なアコースティックサウンドが再現できる、高性能ピックアップシステム。


高品質なエフェクト搭載

 リバーブやコーラスなどライブでも即戦力なエフェクトが搭載。


チューナー内蔵

 別途チューナーを購入しなくても、本体にチューナーが付いています。


スマホ等をつないで音楽を流しながら練習

 AUX IN端子が搭載されているので、スマホ等のイヤホンジャックから端子をつないでBGMを流しながら練習が出来ます。


軽くて持ち運びもラクラク

 ボディが無くて軽いだけでなく、フレームも一部分解が出来るので、小さなケースに収まります。見た目ではギターが入っているとは思えません。




実際に使っていました!私の実体験




私はギター教室を経営しておりますが、以前はサラリーマンをしておりました。


勿論その頃から毎日ギターの練習をして、プロとして生活していくためのスキルを磨いていたのですが、住んでいた場所は壁の薄さで有名なアパートでした。


隣の部屋のドアの開閉音や、物を落とした音、喧嘩の声など、毎日ばっちりと聞こえるような状況です。


普通であればそんな部屋でギターを弾こうものなら、お隣から苦情が殺到してしまうことと思いますが、そこに住んでいた4年間はサイレントギターの練習で苦情をもらうことは1度もありませんでした。


それは私がYAMAHAサイレントギターで練習をしていたからです!

このギターが無ければ私はプロとしての生活を送ることは出来なかったでしょう!


それだけ、静寂性と演奏性に優れたギターだと胸を張って言えます!



生徒さんの練習スタイル

大変な騒音対策



ギターの騒音対策がしたい。


サイレントギターが欲しいけど、なかなか手が出ない。。。


そんな悩みを抱えた生徒さんも沢山います。


そんな生徒さんの騒音対策を聞いてみたら、なかなか過酷な練習生活でした。


車の中で練習

 夏はあつく、冬はさむい。そんな車の中で練習をしている生徒さんもいます。

 アイドリングにしておくのもまた騒音になってしまうので、数分間エンジンをかけてエアコンをつけ、車内が快適な温度になったらエンジンを切り練習をする。

 そうして練習をしている生徒さんがいました。


家族に気を使って練習

 家族に気を使って大きい音で練習しない様にしている生徒さんもいらっしゃいます。小さい音で弾こうとすると、なかなか気持ちよく練習が出来ないのかも知れませんね。ちょっとだけもったいないです。


カラオケ行って練習

  カラオケでギターの練習をする方もいます。自分の音は好きなように出せますが、周りの音もばっちり聞こえるし、なかなか集中しづらいのかも。


雨の日に練習

 雨の日なら自宅でギターを弾いても大丈夫!という方もいらっしゃいました。

 雨の日以外はこっそり練習をして、雨の日は存分に練習をするようです!

などなど、皆さん過酷な音楽生活を送っていらっしゃるようでした。



ギター講師としては、生徒の皆さんには思う存分練習をして頂きたいところです。

でも教室へ来て頂いてレッスンで思う存分弾いてもらうしか、私には出来ないのはなんとも歯がゆいのですよ。。。


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